実は「コンピュータ・フォレンジック」の本
この本は、「インシデント・レスポンス」の本と言うよりはむしろ「コンピュータ・フォレンジック」の本である。実際、本書の第 2 版は「Incident Response & Computer Forensics, 2nd Ed.」という題名になっている。著者らにとっての「インシデント・レスポンス」とは「当然コンピュータ・フォレンジックを含む」ということなのだろう。最近になって日本でも脚光を浴びつつある「コンピュータ・フォレンジック」だが、その内容をきちんと押えている日本語の書籍、となるとほとんど存在しないのが実情だ。残念ながら日本の法律事情に関する補足がされていないのが玉に傷 (なので星 4 つ) だが、それを差し引いても、本書はぜひそろえておきたい一冊であると言える。
それなりによかった
2度目の投稿 読んでいる内に「おや?」思われる文章が出てきて閉口した。 どうも直訳っぽい。日本語訳がむずかしい様な用語が出るとカタカナで表現してしまい、結局何回読んでもわからない事項があった。 試しに、パートナーにも読んでもらったが、「同意」とのこと。結局原文を読まないとだめなのか? 項目立ても原書通りなのかもしれないが、今ひとつわかりずらい。(之は仕方ないのでしょうか?) この種の邦訳本は訳者のコンピューター技術より日本語能力が直接試されるものであると感じた次第。監修者の監修にも期待したい。 尚、内容そのものは非常に参考になったことを強調したい。
捜査の視点からの解説がすばらしい
技術的なクラッキング防衛対策書は沢山あるが、本書は犯罪捜査あるいは対策調査?の観点から既述されていて非常に感銘を受けた。 できれば、日本の法律を基準として既述していただければベストであった。今後この種の解説書が出ることを強く希望したい。 尚、調査と捜査をきちんと区別していないような既述がありとまどった点があった。表紙にはInvestigating Computer Crimeと記載されているのだから、基本的には捜査の観点からの解説書だと思うのだけれど?
わかりやすい
インシデントレスポンスに関する本ということで期待して読んだが, 期待通りだった. まずわかりやすい. 必要なことが網羅されている. 米国の法律に関する記述について書かれた部分以外は全て役に立った.
翔泳社
コンピュータフォレンジックス入門―不正アクセス、情報漏洩に対する調査と分析 (トムソンセキュリティシリーズ) (トムソンセキュリティシリーズ) ネットワーク不正侵入検知 不正アクセス調査ガイド―rootkitの検出とTCTの使い方 事例で学ぶセキュリティ運用技術・インシデント対応技術 (NTT R&D情報セキュリティシリーズ) 実践ネットワークセキュリティ監査―リスク評価と危機管理
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