この本は宣伝?
コンサルティング業界を牽引する会社の本質が書かれているかと思いきや、中身は単なる宣伝書?とまで思ってしまった。 「アクセンチュアに頼む企業は、最先端を行っている企業であり、頼まない企業が不況に仰ぐのは当然だ」とまで読めてしまう。昨今の書籍は、いわゆる企画記事が多いが、この本もご多分に漏れず、企画本のような匂いがぷんぷんする。真実であれば、コンサルティング会社として恥ずべきことだろう。
コンサルティング業界に興味のある人にもおすすめ
アクセンチュア(旧アンダーセンコンサルティング)の業務への取り組みかたや、実際の仕事の仕方などについて詳しく記述されている。本書の中には、代表の森正勝氏のビジョンもところどころに掲載されており、コンサルティング業界で働いてみたいと言う方にも参考になる内容だと思った。ただ、個人的には、他のコンサルティングファームとの違いや強みなどもう少し深く掘り下げて論じられたものを期待していたので残念であった。
コンサルティングの未来像を提示
コンサルタントは、他社の企業経営を改善するために仕事をする。それが建前だが、提案は行うもののそれが本当に実現できるかどうか、という点について、彼らはこれまでリスクを負ってきただろうか? これからのコンサルティングは、改革による顧客企業の成果が認められた後に、+αの収益を得られるという成果報酬型にシフトしていく。そのために、アウトソーシングなどのIT力を駆使しているのが、本書で取り上げられるアクセンチュア(旧アンダーセン・コンサルティング)だ。本書では、同社の戦略を業界別に掘り下げると同時に、世界規模で1兆円超の売上をもつアクセンチュアの人材育成法、ナレッジ活用環境を詳しく取り上げている。社員、特に中途入社組の声も収録されて参考になる。コンサルティング!業界だけではなく、顧客満足度を高めたいすべての企業に関係があると感じた。また、他のコンサルティング企業の書籍も並行して読むことで、違いを探るのも面白いかも知れない。
日経BP企画
ミッション・クリティカル―ERPからエンタープライズ・システムへ コンサルティング業界仕事と戦略-強いコンサルタントへの道- CFOインサイト~常勝企業のアウトソーシング術 挑戦し続ける野村総合研究所―人を活かし未来を創る 最新コンサル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 第2版―業界人、就職、転職に役立つ情報満載 (How-nual図解入門業界研究)
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